「第4回 IoT勉強会 in 岡山」に参加してきました。
はじめに
2/8(土)、第4回 IoT勉強会 in 岡山 (共催 SORACOM-UG Okayama vol.2)に参加してきました。
ハードウェア系の勉強会は初参加です(おそらく)。
参加まで
IoTというワードが随分浸透したと感じる今日この頃。
僕の部署も今年「IoTチャレンジ」なるものに取り組むとのことで、その要員として選出していただきました。
とはいうものの、ほとんど知識も経験もない状態です。
学生時代にちょっと電子工作っぽいのに触れたことはありますが、当時はそれほど興味が湧かず、続きませんでした。
(工作目的で買ったRaspberryPiも、気づけばNASや実験用おもちゃサーバとして使ってたり)
既存システムとの連携を考えつつ、やれそうなことに合わせたモノをとりあえずいくつか部署で購入してはみましたが…
もう少し自分の中での選択肢を広げたいなと思っていたところでした。
そんなところで、勉強会の開催を知ったので参加です。
いざ勉強会
(ブランチ北長瀬、合同勉強会の時よりもテナントが増えてたような気がしました)
今回の勉強会は、SORACOM-UG共催とのことで、SORACOMというIoT向けプラットフォームを体験できるハンズオンとなってました。
まずは、SORACOMのテクノロジー・エバンジェリストである松下さん(Max)によるSORACOMの紹介です。
「モノ(センサーやデバイス)」「ネットワーク」「クラウド」を繋げるIoTを簡単に・リーズナブルに実現させたいというSORACOMのビジョンと、これまでの変遷についてでした。
やはり登壇経験の多い方の発表は分かりやすいですね。話題の順番なども綿密に練られている様子が感じ取れました。
(ちなみに、Maxさんはオーバーランの常習犯を自称されていました)
SORACOMについて知ったところで、ハンズオンへ…
…の前に、株式会社リゾームの下山さん&カズさんによるLTです。
LTE-M Button 活用の箱罠動作検知システムのLT! #soracomug #iotokayama #ひげボタン pic.twitter.com/r0DlLEVSEV
— 松下享平 《IoTの事例や技術紹介してます》(Max@ソラコム) (@ma2shita) February 8, 2020
離れたらONになる磁気スイッチを使って箱罠の罠扉の閉鎖を検知し、それをSORACOM LTE-M Button Plus経由でクラウド(AWS)に送って処理し、メールと電話で設置者に知らせるという仕組みを作ってみたという内容でした。
センサーONから電話が来るまでの実演を目の前で見せられると「これがIoTか!」って気分になりましたね。
設置後の猟果はまだとのことでした。早く獲物が掛かるといいですね。
ハンズオン!
ハンズオンに入ります。
複数のセンサーがセットになったハンズオン用キットを受け取り、早速組み立てていきます。
(今回は初級なので、ほんの一部しか使ってませんが)
まずはSORACOM Air(通信サービス)用のSIMカードをもらってセット。スマホ以外にSIMカード入れたのなんて初めてです。
これで電源オンしたら、マイコンモジュール(Wio LTE)にセットされたプログラムが動作し、キットがオンラインになります。LANケーブル繋いでIPアドレス振って…みたいな煩雑な手順はなし!超手軽です!
そしたら、ハンズオン用テキストサイトを見ながら、順番に進めていきます。
まずは、SORACOMのコンソールでちょっとだけSIM設定ごにょごにょして、温度センサーを繋いでマイコンの電源を入れ直します。すると…
SORACOMの管理コンソール上に温度&湿度グラフが表示されました。
これ、SORACOM Harvestというサービスが稼働しており、IoTデバイスから送られてくるデータを蓄積・可視化してくれているのです。
こういったコンソールがすでにあるのは良いですね!
続いて、SORACOM Lagoonというサービスを使ってダッシュボードを作成し、閾値などの設定を加えてよりデータを活かせるようにしてやります。
ダッシュボードは上図のような感じです。
写真忘れましたが、デバイスから送られてくるデータ(温度)に閾値を設けてやり、その前後で画像の表示が変わるような設定も試せました。
ここまでのSORACOMサービスだけでも、データの見せ方、データに応じたアクションをWebコンソールからポチポチと簡単に設定できて便利です!
個人的に面白いなと思ったのが、SORACOM Air メタデータサービスという、SIM に紐づいた情報を設定・読み出しできるサービスでした。
変数名と値のような形で、IoTデバイスの動作に使う値をWebコンソール上で設定しておき、IoTデバイス起動時にその値を読み込むことでデバイス側の処理に利用できるというもの。ハンズオンでは、プログラムの動作モードフラグとループ間隔(ms)にこのサービスを用いていました。
IoTデバイスのプログラムの動作を変えようと思ったら、そのデバイスに直接接続して値を書き換えるものと思っていましたが、このサービスを使うとそれがWebコンソール上で完結出来てしまうわけです。これには驚きました。
ハンズオン初級編、一通りできました!#soracomug #iotokayama pic.twitter.com/KuoOco4qhz
— コバえもん (@koba_emon) February 8, 2020
懇親会へ
懇親会は、ハッシュタグの斜め向かいにあるSUNNY PIZZAというお店で、ピザとパスタです。
岡山産生醤油のカルボナーラがめちゃ美味かった!(写真忘れた)
ここでテーブルご一緒させていただいた方がバリバリのハードウェアエンジニアで、僕のようなソフトウェアエンジニアでは至りづらい「IoTを考える上でのハードウェア的な視点」を知ることができました(この設置場所で電波は通るか、隣の機器と干渉し合わないか、など)。
こういった異業種交流、もっとやってみたいと感じました。
おわりに
かなりリーズナブルにIoTプラットフォームを整えられるようになったと知れたことは大きな収穫でした。
今回使ったサービスでも、1日あたり約16円程度(SORACOM Air 10円/SIM、SORACOM Harvest 5円/SIM、通信料切り上げで +1円)とのこと。
自分でも色々触ってみようという気になりました。趣味のバイクに絡めて何かやってみたいなぁ。
おつかれさまでしたー!#soracomug #iotokayama pic.twitter.com/jEVgvr9tBj
— takeshi.furusato (@t_furusato) February 8, 2020